żelozawa wolaへのドライブ♪
ジェラゾヴァ・ヴォラとは、ショパンの生まれた場所です。
家自体は小さいのだけれど、ここでショパンは生まれ、夏の休暇中に訪れては作曲をしたり、この家で小さなサロンコンサートを行ったりしていたようです。家の窓を開け放って、ショパンが奏でるピアノの調べを、美しい庭のベンチに腰掛けて、温かい日の光を浴びながら、当時の人は休暇の一日をゆったりと過ごしたのでしょうね。
なんとも優雅。
約2年の改装期間を経て、ようやくこの春再オープンしたこの場所。
ショパンの生家を囲み,それはそれは美しい庭園が広がっています。公園のように広いから、十分お散歩を楽しめます。マイナスイオンに満ちた素敵な空間でした。
春から秋にかけて、日祭日にはポーランドや各国のショパン弾きたちによるサロンコンサートが続いています。昨日はなんとも偶然、日本人ピアニスト小林倫子さんの演奏でした。選曲も良く、聴く人みんな、ゆったりと流れる時間にうっとりしているようでした。私も。
私は、なんだかいつも時間に追われているような気がして、この日も頭のどこかで、次の予定について考えてしまうような自分がいたのですが(ポーランドに来てまでこれじゃ、一種の病気です(笑))、―それと、やはり観光スポットとして人々が訪れる場所であるので行く事自体に意義を見定めてしまいがちだったのかもしれないですね―が、しかし、ショパンが生まれたおうちの中から流れる、優雅なショパンの音楽に耳を傾けるうち、ショパンの人生について、とか、まぁ自分の進んでいる音楽の道のことについてとか、少し想いを馳せる心が湧き上がってきて、来て良かったと、このときに思いました。
これまで過ごした時間を思い返すと、進んでいるようでも結局答えを出さないまま走っているだけ、というようなことが私には多々ありました。(景色も見ないでランニング・タイムだけ気にする・選手でもないから世界最高タイムなんて出るわけないのに!みたいな。)
結局急いでも急がなくても、考える時間はきっとみんなに必要なのです。
ちょうど最近こんなことを思ったばかりで、それを頭と体で理解できた気がしたジェラゾヴァ・ヴォラ体験でした。
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